私達の娘は2歳半の時に、1型糖尿病と診断されました。2012年のことでした。
私達家族が、1型糖尿病とどのように向き合っているか、随時、記録していきます。

私の実体験を赤裸々に書きます。
1型糖尿病患者の人たちへ
私は2歳の頃に「1型糖尿病」を患い、幼くして持病を持ってしまったのです。「1型糖尿病」は通常の「糖尿病」(世間では2型と言われている。)と違い、10万人に1人という珍しい病気とのこと。(この割合は主に日本における人数のようです。)
「1型糖尿病」は血糖値のコントロールや管理をしっかりとすれば、命に関わるものではないのですが、やはり病気であることには変わりないので、日常生活で苦労していることや、辛いことも少なくはありません。
何より、治療法のない病気ですから、一生向き合っていかないという精神的な重さがあります。現在16歳となったのですが、今の年齢になるまで何度も挫折したり、自分が病気を持っていることに疎外感を感じたりなど、いろいろな経験をしてきました。
この記事では「1型糖尿病」を持つ私が日常で感じている苦しいこと、辛いことや学校や出先などで経験したことなどを書いていこうと思います。糖尿病に苦しんでいる人や、糖尿病がどんな病気なのか分からなくて困っている、そんな人達に少しでも参考になったら幸いです。
高血糖について:1型糖尿病
まずは「高血糖」になった時にどんな症状が出るのか、どんな体調や気分になるのか紹介していきます。
少しだけ「高血糖」とは何なのか軽く書いていきますね。
「高血糖」というのは糖質や炭水化物を大量に摂取した時に、血糖値が急激に上がってしまった状態のことです。
1型糖尿病ではない人でも血糖値が高くなることは普通にあるのですが、1型糖尿病の人はインスリンを自ら出すことができないので、自分で体に打たないと血糖値を下げることができません。また、高血糖のままインスリンも打たずに放置しておくと、体に異変が起きたり、酷い時は倒れてしまうこともあります。
実際に私が学校の遠足に行ってるときに、高血糖になってしまい、倒れてしまったことがあるらしく、先生たちが父に連絡して早急に家に帰ったというエピソードがあります。しかし、当の本人である私はこの出来事のことを全然覚えていません…(笑)意識と一緒に記憶も失ったのでしょうか…?
日々の生活で苦労していること:高血糖
喉が渇きやすくなる:高血糖
まず1つ目は喉が猛烈に渇きやすくなるということ。
体が熱いわけでもなく、喉が渇くような食べ物を食べたわけでもないのに、高血糖になると何故だかすぐに喉が渇き、水をどれだけ飲んでも、血糖値が下がるまで、その衝動は止まりません。
おかげさまで、お腹はタプタプになり、トイレに行く回数は多くなり、父からは「冷たいものを飲み過ぎだ」と注意されたり、色々と散々です。

ガンガン氷を入れて飲むので、わざわざ氷まで入れなくていいだろう。という意味で言ったまでなのですが…。体を冷やすのはよくないので。
どれだけ渇くのかと言いますと、まずコップ1杯の水を一気に2杯飲んでも、数分経つ頃にはまた渇き、そしてまた飲み、また渇いたら、また飲みの繰り返しです。なので、急に喉が渇き始めたら、その症状は高血糖になっている証拠かも…?(1型糖尿病の人に限った話ですが)
↓こちらは私が実際に描いた、高血糖の症状を再現したイラストとなっています。

眩暈や軽い頭痛がする:高血糖
2つ目は眩暈や軽い頭痛がすることです。
米やパンなどの炭水化物が高いものなどを食べると、数分か、場合によっては食べてすぐに眩暈がし、軽度ではありますが、頭痛がします。まぶたが急に重くなり、ややぼやける感じになることが多いですね。
頭痛に関しては、頭が痛くなるのももちろんありますが、思考が鈍ったり、何かを考えることができなくなったり、要するに頭が働かなくなりますね。(思考停止状態?)炭水化物と糖質ばっかりの食事をしたときは頭がずっしりと重くなる感覚にもなります。
頭が働かなくなるので、昼食を食べた後は、基本的にのんびりとしていることが多いです。何せ、思考が鈍ってるので、何かを考えてやるというのが難しくなるからです。こんなブログ記事を書くことも、ままならない時も珍しくありません。軽度の症状だったら、まだ大丈夫ですが。
しかし、重い時だと、喉の渇き、眩暈や頭痛がセットで同時に起こるので、更に思考が鈍くなりますね。その結果、水が飲みたくなり、トイレの回数は増え、眩暈はするし、思考が鈍るので、ものを考えられなくなるという症状になります。

急激に眠くなる:高血糖
喉の渇き、眩暈、思考の鈍り、これらより先に起こる症状、それは急激に眠くなることです。この症状は普通の人でも起こり得ることだと思いますが、念のため書いておきます。
急激に眠くなると言っても、よく分からないかもしれないので、例を挙げてみます。
例えばパンや麵類、白米、スイーツなどの糖質、または炭水化物の高い食べ物を食べ終わると、数分も経たないうちに強烈な眠気に襲われます。眩暈と同時に起こるので、そうなってしまったらただ「寝る」ことしか考えられなくなります…(笑)
眠くなるのは主に昼食や夕食のすぐ後なので、食事が終わるとすぐに寝てしまいます。(牛になっちゃうよ…)食事の後、すぐに寝るというのはみなさんご存知のように良くないことですが、そうでもしないと頭がスッキリしないというか、症状を治めることができないというか…ほぼ言い訳にしかなりませんけど、ご理解お願いします…
これまでの文をまとめると、強烈な眠気、眩暈、喉の渇き、軽度の頭痛、思考の鈍り、という順番で症状が出ます。あくまで私の場合はですが、ご参考にしてください。
トイレに行く回数が多くなる:高血糖
この症状は体が不調になったり、体調が悪くなるような状態ではないのですが、かなり重要なことでもあるので、お話します。
高血糖になってしまうと、飲み物をほとんど飲んでない場合でもトイレの回数が急激に多くなります。
血糖値が高くなると必ずと言ってもいいほど、起きる症状でもあり、この症状の原因は主に、高い血糖値を下げるために、不要な糖質を体から出そうとしているためのようです。そのため、トイレの回数が多くなってしまうというわけです。
また、先程も話しましたが、高血糖の時は喉も渇くため、ただでさえトイレが多いのに、水を更に摂取するので、更に多くなります…。
トイレの回数が多くなると言っても、どれくらいなのか分からないと思うので、大体の回数を挙げます。
例えば血糖値が300以上の時は、15分おきに1回、400を超えている時は5分から10分おきぐらいですね。1時間で5,6回、多い時は8回にも及ぶことはあるかも?
外食などをする時は高血糖になることはほぼ当たり前だと思ってください。外出中に血糖値が高くなると、お察しの通りお手洗いの回数が多くなるので、行けるときにできるだけ行っておくか、近くにトイレがある場所で買い物などをするといいかもですね。
口の中がねちょねちょする:高血糖
こちらは糖尿病特有の症状ではないかもしれませんが、まぁ一応参考程度にご覧ください…。
高血糖になったことが関係しているのか、糖質や炭水化物が高いものを食べると、口の中がねちょねちょするようになります。ねちょねちょというか、べちょべちょというか、とにかく口の中に粘液のようなものが出できて、気持ち悪くなります。
歯磨きなどをしたら、多少はスッキリするのですが、それでも数分経つ頃にはまた口の中がベトベトするようになります。これは糖尿病が関係しているのか、よく分かりませんけど…
喉の渇きと一緒に出る症状なので、常時口の中がすごく気持ち悪いです…(あと、なんか臭いと感じる時もある)この粘液のようなものは歯にも付くので、指で触るとねちょっとしています。美味しいものを食べた後に、こんな気持ちの悪い症状になるのは、なんか嫌ですね…気分が悪くなるというか…
ですので、1型糖尿病の皆様、美味しいものや糖質の高い食べ物を食べるときは、これらの症状が起こることを踏まえた上で食べてください。

補足します。おそらくプラークが関係していると思われます。
必要以上に糖質を摂取すると、プラークが付きやすくなります。これは一般人にも言えることです。
血糖スパイクが起こらないような食事にすると、プラークがつくのも防げると言われています。
イライラしやすくなる:高血糖
糖質や炭水化物をたくさん食べるとイラつきやすくなるというのは一般の人にもあると思いますが、私の場合はそれだけではないんです。もちろん、血糖値が上がったことによる影響もありますが、高血糖になってしまうといろいろな症状が重なるうえに、1日の生活にも影響が出るため、頭に血がのぼるような感じになり、無意識にイライラしやすくもなります。
何より、トイレの回数が多くなるのが一番困難というか、イライラするポイントで、例えばめちゃくちゃ大事な用事やってるのに、トイレに行きたくなって、予定が狂ったりすることもあります。あと、父にも「なんでそんなにトイレ多いの?」とか言われることもあり、こっちからしたら「知らんわ!!!こっちが知りたい!!!」という一言です。

いや、父としては、膀胱炎になっていないかが気になるので、聞いているだけなのですが・・・。
他にも、頭が働かなくなったり、頭痛が起こるのも地味にストレスになり、おまけに口の中もくちゃくちゃしていて気持ち悪いのと、猛烈に眠くなるという4重苦により、気分が悪くなりやすいかもです…。ただ、これらの症状や状態はとにかく血糖値を下げれば何とかなったりもするのですが…
とはいえ、やはりイライラしたり、ストレスになるのは本当なので、こういった理由もあって、私は不機嫌になりやすい一面もあり、何より、1日の楽しみの一つである食事の後にこんなしんどいことになるのですから、余計にイラつきやすいです。また、自分だけは糖質を摂るだけでいろんな症状出るのに、両親や弟は何も起きないので、これが自分の劣等感、疎外感、などにも繋がることも少なくありません。
こういった経緯などもあり、たまに我慢の限界がきて、家族に対して怒鳴ったり、怒ったりしてしまい、空気が悪くなり、家族と揉め事をしてしまうことも。実を言ったら、私は常に怒ってるし、イライラもしてるし、愚痴を吐いてストレス発散がしたいのですが、両親から「できるだけ穏やかに過ごすように」と言われているので、変に怒ることもできないため、更にストレスになる場合も…
↓毎日、このイラストみたいな心境。

高血糖の症状を治める対処法は?
では、どうすれば高血糖の症状を止められるのか?についてですが、ズバリ解決策は2つ。
インスリンを打つことと、そもそも糖質の高いものを食べないこと、この2つです。
現状、高血糖の症状をどうにかしたいのなら、ちょうどいい血糖値になるまでインスリンを打ち続けることぐらいです。(実際に私もそうですし。)
例を挙げるのなら、血糖値が300以上の時は100台になるように調整して、インスリンを打つこと。
もちろん、インスリンをひたすら打てばいいというわけではなく、逆に打ち続けると、低血糖になって倒れてしまうこともあり、場合によっては救急車を呼ばないといけないことにもなりかねません。
私も記憶はあまりないのですが、低血糖になり過ぎてしまったことで救急車で運ばれたことが過去に1,2回あります。
そしてもう1つの対処法は、先程も言ったように糖質を摂取しないことです。
血糖値が急激に上がるものと言えば、砂糖、米、小麦粉、ジュースなどですが、言ってしまえばこれらの食べ物を食べなければ血糖値は上がらないわけです。
調理法や味付けにもよりますが、肉や、魚はどれだけ食べても高血糖にはなりません。野菜も基本的には血糖値が上がりにくいですが、ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃなどは上がります。といっても砂糖や米などと違い、急激にというわけではありません。
健康のためにできるだけ糖質を控えてる方、特に糖質制限食などをしている人なら、高血糖になることはあまり無いと思いますので、血糖値のことで悩んでいるのなら、そういった食生活に変えてもいいと思います。
逆に低血糖の時の症状は?
ここからは先程少し触れた「低血糖」のことについてです。「低血糖」にもいろんな症状があり、「高血糖」とは別の意味でしんどくなります。
体が熱くなる:低血糖
低血糖の症状その1。体が熱くなるように感じることです。
熱くなると言っても、熱が出てるような感じではないのですが、上半身の体温が上がっているかのような感覚になるというか…なんて表現すればいいのか分からないのですが…
また、息が少し荒くなるというか「ハァハァ…」と声を無意識にあげてしまうこともあります。高血糖の症状と違って、どう表現すればいいのか分からないので、少し分かりづらいと思います…(低血糖になる頻度が高血糖と比べて少ないのも関係してるかも)
体に力が入らなくて、起き上がれなくなる:低血糖
この症状はかなり表現がしやすいです。文字通り、体全身に力があまり入らなくなり、寝転んでいる状態だった場合は起き上がることができなくなります。手足を動かすのも少し困難で、大きい声も出しづらくなります。
また、汗が流れることもあります。低血糖の症状の中でもこれはかなりしんどくて、家族に低血糖になったことを伝えようにも、体が動かない、起き上がれない、声を上げられないといった症状が重なって、言うのに少し時間がかかります。
そのため、このことを心配してくれた父が、私が低血糖の時にすぐに家族に報告できるように、私のベッドの近くにボタン式のブザーを設置してくれました。(感謝…)
その他、私が低血糖になってる時は家族によると顔が青白くなって、唇も紫になっているとのこと。流石に顔色までは鏡でも見ない限り分かりませんが、身近にいる人の中に1型糖尿病の方がいて、顔色を悪そうにしていたら気づいてあげてください。
手先や指先などが震えているように感じる:低血糖
この症状も低血糖特有のものかもです。
低血糖の時に手や指先などを動かしたとき、見てみると、微かに震えているように見えるのです。体に力が入らなくなっているのが影響しているのでしょうか?
食事の際に箸やフォークなどの食器を持っている時とかはかなり分かりやすいです。無論、手や指先だけでなく、体全身も「ブルブル…」と震えているように感じます。寒気を感じているわけではないのですが、何故だか体が震えるのです。
体に力は入らないし、指先は震えるので、何かを持つと思わず落としてしまう可能性とかあるかもしれませんので、そういう時は血糖値がある程度上がるまで、割れ物とか触らない方がいいかも。ただ、あくまで私がそうしているだけなので、低血糖でも全然平気という人は普通に用事とか、家事をしてください。(私は少しドジでドンくさい一面があるのでそうしているだけです…)
金縛りのような感覚に襲われる:低血糖
血糖値が80代を下回る、50や40の数値になると、上記の症状に加え、金縛りのような感覚に襲われることもあります。そもそも金縛りになるということ自体ほとんどありませんけど、冗談抜きでそうとしか思えない感じになります。
体が急激にずっしりと重くなったように感じ、体勢を変えることが難しくなります。(特に横向きの体勢とか、うつ伏せとかは特に。)いえ、難しくなるというよりは、体が重すぎて1ミリも動けないと言った方がいいかも…?
おまけに全身が麻痺してるかのような状態にもなり、場合によっては今にも倒れそうなくらいしんどいのであまりのしんどさに思わず「誰か助けて…」って言いたくなります…。(ていうか、血糖値が50にまで下がっている状態で放置したらほぼ病院行きの可能性大です…)
ですが、この症状はそんな頻繫に起きるわけではないです。血糖値の数値が80や90ぐらいのときはこういった感覚になることは少ないです。
しかし、やはり50にまで下がってしまった時は流石にヤバいので、早急に血糖値を上げてください。
「低血糖」と「高血糖」の違いはある?
「低血糖」になった時の対処法


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